JRSAって、どんな団体?
「お笑い界」の構造をイメージしてもらうと……
私は『JRSA』の所属歴もそれほど長くありませんが、地区担当をしていますので、ときどきご質問をいただきます。
「JRSAに興味があるのですが、雰囲気は厳しかったり、怖かったりするのでしょうか?」
そんなことはないと思います。
無理やり入会させられたり、退会できないような会ではありません……笑
でも、「ストリンガーの集団」と聞くと、「ストリンガー = 職人 = 厳しい = 怖い」と連想するのも無理ないかもしれませんね。
かく言う私も、『JRSA』の存在は昔から知っていましたが、入会するまではそのようなイメージを、少しだけ持っていました(先輩のみなさま、スミマセン)。
だって、業界のトップストリンガーのみなさんも数多く所属されていますから……。
入会してしばらくの間、ワークショップなどの集まりでは、大先輩には近づくこともできませんでしたし、一人で隅に座っていたこともありました。
徐々にお話しできるようになりましたが、みなさん優しいですし、面白い、そして変態?であります(仕事に関してはとことん追求するという意味です)。
もちろん。日本のすべてのストリンガーが入会しているわけではありませんし、所属するかどうかは個々の考え方次第だと思いますが、私は入会してよかったと思っています。
あくまで私の個人的な印象ですが、「お笑いの世界」と同じような感じでもあるかな?と思います。
たけしさん、タモリさん、さんまさん、のような大ベテランの方もいらっしゃいますし、
とんねるず、ダウンタウン、ウッチャン・ナンチャン、の世代から、第七世代と言われる若手、さらに、次世代の若手まで、同じようにたくさんのストリンガーの方がいます。
各メーカーのストリンギングチームに所属している方も多く、それは吉本興行、松竹芸能、ワタナベエンターテイメント、マセキ芸能社などなどの「看板芸人」と同じような感じかな?と思います。
テレビにはあまり出演しないけど、すごく面白いベテランの方もいますし、とんでもない芸を持つ若手もいたりしますよね?
みなさん、練習をして、先輩方にも稽古をつけていただき、舞台に立ち、お客様に評価していただき、多くのライバルと切磋琢磨し、経験と技術を習得していきます。
そのように、年齢や経験や所属など、さまざまな垣根を越えて集まっている集団が『JRSA』なのかな……と思います。
芸人の方々が、年代世代に関係なく「お笑い」を愛して、真剣に「お笑い」を追求しているように、私たちストリンガーも、「ストリンギング」を追求しています。
JRSAのワークショップや認定テストは、「M-1」のように感じることもあります(私だけかもしれませんが)。
年齢・経験に関係なく、真剣に取り組み、評価や監修をしてくださるベテランの方々も真剣です。
オール巨人さん、松本人志さん、立川志らくさん、のような方々の前で漫才を披露するのと同じような感覚ですかね?
そのような意味では、半端ない緊張感や厳しさもあります。
でも優しさもありますし、それを乗り越えて、お客様や選手のみなさんの前に立つことができていると思います。
『JRSA』は「学校」ではありません。
これは先輩方からよく言われることです。
先生と生徒がいて、教えたり、教えてもらう場ではないということです。
「ん? どういうこと?」と思われる方も多いかもしれませんね。
このお話は、またの機会に。
筆者 畑 恭彦(テニスプレイス ピア) 店舗情報 兵庫県神戸市西区伊川谷町有瀬320-1 グリーンヒルプレイス1F 078-976-8777 |